ブログ開設にあたってその意気込みとして大層なあいさつを書いてみようと思います。
最近になってROKUHANが国産DCCデコーダを発売し、
KATOもDCCサウンドデコーダのデモを東京の展示会で行いました。
それ以外にも無線やスマホを使った様々な機器が各社から発売され始めています。
これからの数年間で日本でもデジタル鉄道模型
いわゆるDCCに注目が集まる時期が来ると予想しています。
ただ残念なことに日本におけるDCCは電子工作に抵抗が少ない人達を
主なユーザ・顧客層としており、手軽さとは程遠い状態です。
例えばROKUHANが発売したDCCデコーダもモータの制御は比較的容易ですが
前照灯を制御しようとすると急に電子工作が必要になり難易度が高くなります。
進んでいるといわれる欧州型のDCC模型も、例えばDCC機関車を買った場合
まずコントローラーに機関車固有のアドレスを登録し認識させなければいけません。
固有のアドレスですから以前から所有する機関車のアドレスと重複しては駄目です。
新品はこのアドレスが多くのメーカーで同じに設定されています。
既に別のDCC機関車がある場合はその機関車とアドレスが重複しないように
まず新品のアドレスを別のアドレスに変更し
変更したアドレスでコントローラに登録しないといけません。
動かすまでに一苦労します。
KATOが20年以上販売しているDigitraxというアメリカの会社のDCCや
最近展示会でデモを行ったDCCサウンドデコーダもこの方式です。
そしてこれが日本のデジタル鉄道模型、DCCの主流です。
モータを制御するデコーダを取り付けるだけでも
ボディを削る必要があったり細かいハンダ付けが必要なことが殆どです。
ましてや前照灯を制御しようとすれば、大きさほんの数ミリの抵抗を繋いだり
細かい配線をハンダ付けしたり、難易度の高い電子工作が必要になります。
さらにデコーダを取り付けただけでは駄目で、他の機関車と重複しないよう
アドレスを設定しないと動きません。
極め付きはもし配線間違いなど作業のどこかでミスをしていると
デコーダがすぐ壊れてしまって一瞬で数千~数万円のデコーダがパーになります。
ミスは許されないのです。
これで鉄道模型が楽しめるでしょうか。
デジタル鉄道模型にはアナログでは体験できない様々な楽しみ方がありますが、
現状のまま日本でDCCが盛り上がったとしても、
多くの鉄道模型ユーザが挫折し離れることになるのではと危惧しています。
私はドイツのメルクリンという会社のデジタル鉄道模型を楽しんでいます。
最新のデジタルシステムはmfxと呼ばれるシステムです。
このデジタルシステムの凄いところは、ずばり線路に置くだけで
デコーダを積んだ機関車を自動認識するところです。何も設定は要りません。
いま販売されている多くの製品にmfx対応のデコーダが最初から搭載されています。
しかもかなりの製品で汽笛や走行音など音が出るようになっています。
もちろん電子工作は不要で最初からそうなっています。
残念ながらメルクリンはドイツの会社なので日本の車両は全く発売されていません。
日本型の鉄道模型が楽しみたい方は、日本メーカーの取り組みを待つか、
頑張って電子工作をするしかないでしょう。
日本型にこだわらず、これからデジタル鉄道模型を始めるのであれば、
メルクリンのデジタルシステムで鉄道模型を始める方が将来にわたって、
電子工作ではなく鉄道模型を楽しめることになると思います。
メルクリンのデジタルシステムは手軽さの面でDCCよりも遙かに進んでいます。
DCCに興味を持った鉄道模型ユーザに多様な選択肢があることを発信し、
微力ながらメルクリンユーザを増やしていくことが当ブログ最大の目的です。
と、肩に力を入れて大言壮語しましたが、それほど筆まめな方でもなく日常生活も多忙なため、更新は週1回出来れば良いほうだと考えています。
合間を埋めるように、ヨーロッパ以外の海外鉄道写真をアップしていく予定です。
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